(103)尿道炎 : 尿道炎には慢性化しないよう体質改善を。

Q

32歳の女性です。最近、排尿時に痛みや熱感があり尿道の入り口が赤く腫れ、膿のようなものが出てきて困っています。病院に行ったら尿道炎と診断されました。慢性化を避けたいのですがどのようにすれば良いでしょうか。よろしくお願いします。

A

尿道炎が起こる原因は、双球菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などの色々な細菌によって起こる場合と、食事や機械的な刺激によって起こる場合の二通りあり、症状・体質に合わせて処方する漢方薬を選びます。
まず尿意が近く排尿痛があり、口渇や血尿を伴うものに、猪苓湯(チョレイトウ)を用います。
次に体質的に丈夫な人の急性・慢性の尿道炎には、竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)を用います。尿路の炎症が強く、排尿時に渋ったり、おりものが多いものに良いでしょう。
また尿道炎には五淋散(ゴリンサン)も用います。これは尿道炎が長期化、慢性化したものに適します。
同じ尿道炎でも症状・体質によって様々な漢方薬を処方します。ぜひ漢方の専門家にじっくりご相談ください。