(93)生理不順 : 生理不順には煎じ薬で効果的な治療を。

Q

27歳の女性です。昔から生理不順で何か月も無かったり、飛び飛びになったりします。結婚が決まったので、この体質を改善したいのでよろしくお願いします。

A

生理不順は、子宮の発育不全や卵巣の内分泌障害などが原因とされています。
漢方医学では、瘀血(ふる血)という血毒が原因と考え、それを体外に排出することで体質改善をはかります。まず、下腹部を押すと抵抗圧痛を感じる方に、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)を用います。のぼせや頭痛、顔面紅潮のある方には、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)が良いでしょう。
次に、冷え症で貧血気味で、全体的に筋肉が軟弱で疲れやすい方に当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)を用います。
エキス剤より、体質・症状に合わせたせんじ薬が効果的です。
漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。