(88)不安神経症 : 不安神経症には煎じ薬が効果的です。

Q

43歳の主婦です。最近めまいがしたり、胃腸の調子が悪く腹が張ったり、喉に何か詰まったような感じがします。一番困ることは不安感が強くて一人で外出できないことです。副作用のない漢方薬で体質改善したいのでご相談します。

A

神経症は、実際の体には大した変化が無いのに、感情的に症状を強く感じることが特徴です。しかし、慢性的な病気の上に神経症が現れることがあります。たとえば、胃アトニー症、胃下垂症、肺結核などがあって、それに神経症が合併することがあります。
ご質問のような方は、気のうっ滞が原因なので、気の巡りを良くし気分を明るくするこうかのある半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)が良いでしょう。
その他、症状や体質に応じて柴胡加龍骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)や桂枝加龍骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)があります。エキス剤より煎じ薬が遥に効果的なので漢方専門店で詳しくご相談ください。