(87)緑内障 : 緑内障には体質や症状に合わせたせんじ薬を。

Q

58歳の男性です。最近、目が見えにくくなり、メガネを変えても変わらないので眼科で診てもらったら、緑内障と診断され、放っておくと失明の恐れがあるといわれ困っています。症状としては、目の痛み、頭痛や不眠に動悸があり、精神的にも不安が募っています。漢方で体質改善したいので、よろしくお願いします。

A

緑内障のことを漢方医学では「緑盲」「青盲」といいます。急に眼が痛みだして頭痛が始まり、吐き気がし、視界がもうろうとしてきます。
ご質問のような方には、漢方医学でいう胸脇苦満や腹部に強い動悸を感じる方によく使う、柴胡加龍骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)が良いでしょう。
その他の漢方薬には、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)や八味丸料(ハチミガンリョウ)などがあります。エキス剤より煎じ薬の方が効果は高いので、漢方専門薬局で、体質・症状をじっくり相談してください。