(81)中性脂肪とコレステロール : 中性脂肪とコレステロールには体に合わせた漢方薬と食事療法の併用。

Q

48歳の会社員です。会社の健康診断で中性脂肪とコレステロールの値が高く出て、動脈硬化の恐れがあると言われました。体質改善する方法はないでしょうか。

A

中性脂肪やコレステロールは、体内のエネルギー源として一定量が必要です。しかし必要以上に多くなると、動脈壁に沈着して動脈硬化症につながります。
動脈硬化症は、動脈が弾力性を失って硬く厚くなり血管内腔が狭くなった状態です。例えば、心臓に動脈硬化が起こると狭心症や心筋梗塞が起こります。脳動脈の動脈硬化が進めば、物忘れ・頭痛・耳鳴りなどの症状があらわれ、最終的には脳梗塞や脳出血が起こり半身まひや言語障害の恐れもあります。
使う処方として、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)、三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)などがあります。漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。加えて食事療法も必要です。
肥満の方には、耳つぼのはり治療との併用が効果的です。