(78)胃潰瘍 : 胃潰瘍には痛みがおさまっても再発しないよう体質改善を。

Q

52歳の会社員です。最近仕事でストレスがたまっていたのか胃が痛み出し、病院で胃潰瘍と診断されました。体質改善できる漢方薬を教えて下さい。

A

胃かいようはピロリ菌という細菌に感染することや過度のストレスや暴飲暴食により胃粘膜が弱り、そこに刺激が加わることで潰瘍が出来る病気です。
処方する漢方薬は体力、体質、症状によって使い分けます。
まず体力のある方の場合、腹部に弾力があり胃から出血したり痛みがある時には、三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)や黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)を、みぞおちの部分に抵抗感のある方で、便秘や胸やけがしたり、胃が張ってゲップをする方には大柴胡湯(ダイサイコトウ)を用います。
体力が中程度の方の場合、血色が良く脈も腹も弾力があるが、みぞおちあたりが痛み、食欲不振を起こすなら小柴胡湯(ショウサイコトウ)を、みぞおちから両脇腹にかけて軽い抵抗と圧痛があるなら柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)を用います。
体力の弱った方の場合で、血色が悪く痩せていて、脈や腹に力がなく冷え症で、胸焼けやおへその上辺りに動悸を感じ、胃が痛む方には安中散(アンチュウサン)を、病気が長引き、体力が衰えて貧血をし、腹直筋の緊張した胃の痛みには小建中湯(ショウケンチュウトウ)を用います。
痛みを止めるならば芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)がありますが、痛みの止まった後に再発しないように体質改善することが必要です。
漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。