(76)バセドウ病 : バセドウ病には煎じ薬を症状や体質に合わせて作る。

Q

35歳の主婦です、最近疲れやすく、じっとしていても動悸がします。
不安で検査を受けたらバセドウ病と診断されました。体質改善できる漢方薬を教えて下さい。

A

バセドウ病は甲状腺の機能亢進によって起こり、動悸のような自覚症状や甲状腺の腫れが見られます。
脈拍が100から160、時にはそれ以上にも及び、睡眠中に脈拍が早くなることもあります。
その他の症状として、手の震え、発汗、疲労感、眼球の突出などがあります。
また、一種の神経症状を起こして情緒不安定になりやすくなります。
女性は生理不順となり食べても痩せていきます。
効果的な漢方薬には炙甘草湯(シャカンゾウトウ)があります。手足が火照り、口の中や皮膚が乾燥しやすいなどの症状の場合に用います。
次に、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)があります。これは胸脇苦満や腹部膨満があり、興奮しやすく夜眠れないという方に良いでしょう。
バセドウ病で下痢をしやすい方には、甘草瀉心湯(カンゾウシャシントウ)を用います。
体質や症状によって処方が変わるので、専門家にご相談ください。