(74)動脈硬化症 : 動脈硬化症には煎じ薬で痩せながら体質改善を心がける。

Q

43歳の主婦です。元々がっちりした体格で丈夫な体質でしたが、最近太り始め、疲れやすく生理痛がひどくなってきました。検査で動脈硬化と診断され、痩せるように言われました。また便秘でも困っています。良い漢方薬を教えて下さい。

A

動脈硬化症は、硬化が起こっている患部の位置によって、それぞれ違った症状が現れます。
まず、心臓の冠状動脈に硬化が起こった場合、心臓ぜんそくや狭心症、心筋梗塞などの原因になります。脳の動脈の硬化は脳内出血や脳軟化症の原因に、腎臓の動脈の硬化は間欠性跛行症の原因となります。また、腸の血管の硬化は動脈硬化性間欠性腹痛を起こします。
現在、日本人の死因でガンに次いで多い脳卒中や心臓病の背後にはほとんどの場合動脈硬化が潜んでいると過言ではないでしょう。
ご質問の方は、漢方医学でいう実証体質である上に血の道症があるので、大柴胡湯(ダイサイコトウ)と桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)を合わせたせんじ薬を服用し、痩せながら動脈硬化を体質改善されるのが良いでしょう。漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。
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