(59)三叉神経痛 : 三叉神経痛には血の巡りの改善から。

Q

38歳の男性です。冷えたり疲れたりすると、目の周りや鼻の下、ほおなどが痛くなります。ひどい時には激痛で仕事を中断しなければならず、不安で外出も控えがちになるほどです。元々体力がなく冷え症の体質でもあります。痛みを取り除き体質を改善できる薬を教えて下さい。

A

三叉神経痛は、目の周りやほお、口の周りにある3本に枝分かれした神経に起こる痛みです。疲労や冷えが引き金となり、一般的な症状として、電撃を受けた感じの刺すような激しい発作的な痛みが伴います。そのために睡眠どころか食事ものどを通らなくなり、さらに神経過敏になります。神経痛に侵された患部は血行が悪くなって冷えやすくなり、冷たい風が当たっただけで痛み始めます。
漢方医学では、体の中の余分な水分(水毒)を調節して血液の巡りを良くし、体全体を暖めることを治療の基本とします。
ご質問の方のような、漢方医学では虚証タイプという日頃から体力のない人には、桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)というせんじ薬をおすすめします。
漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。
痛みを抑えるために針灸治療と併用することも良いでしょう。