(50)しもやけ : しもやけには血液や体液の循環を良くし、新陳代謝を高め体質改善を。

Q

31歳の主婦ですが、毎年冬になるとしもやけが出来て困っています。日頃から貧血ぎみで冷えると、おなかにガスがたまりやすい体質です。良い漢方薬を教えて下さい。

A

しもやけになりやすい方は腺病質や冷え症で血行障害や水毒の体質の方です。漢方医学では、しもやけの痛みやかゆみを和らげながら、しもやけを引き起こす体質の奥にある瘀血や水毒を治していきます。そして体の隅々まで新鮮な血液を送り込んで潤滑をよくし、冷え証を治しながら自律神経やホルモン系を調整していきます。
ご質問のような方には長年にわたって裏位にある寒をとる目的で、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)を用います。そのほかに、顔色が赤黒く冷え症とのぼせの症状がある方には桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)がよいでしょう。便秘をするようなら桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)をお勧めします。