(47)痛風 : 痛風には漢方薬と食養生で根本から体質改善。

Q

48歳で会社の管理職をしています。営業の責任者の立場にあり、時期的に飲み会が続き不摂生がたたったのか、足の通風を繰り返しています。発作の時、患部は熱を持つ反面、体は寒気がして喉が渇き汗が出ます。漢方薬で体質改善できないでしょうか。

A

痛風は、食事内容の偏りにより、代謝障害をおこして血液中の尿酸が濃くなり、手足の各関節部に蓄積、沈着して発症します。特に男性に多い病気です。
病状は、夜間などに突然関節に激痛を覚えることから始まります。痛みは足の親指の関節に来ることが多く、次いで足首、ひざ、ひじ、手指などです。
まず盛り上がったようになって熱を持ち、激痛で立てなくなることもあります。一週間くらいで一応症状がおさまったように見えますが、しばらくすると、また発作が起こり、1年に数回繰り返すようになります。
ご質問のような方には、越婢加苓朮湯(エッピカリョウジュツトウ)を用いると良いでしょう。必ず食養生と組み合わせてください。
そのほかの漢方薬には柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、大柴胡湯加石膏(ダイサイコトウカセッコウ)、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)などがあります。漢方の専門家と病状や体質をしっかり相談して、漢方薬を正しく服用してください。