(45)めまい : めまいには専門家と相談して症状に合った漢方薬を。

Q

38歳の主婦です。最近、めまいや立ちくらみで困っています。体質改善して元気になりたいのですが、良い漢方薬はないでしょうか。

A

めまいは漢方医学では眩暈とか目眩といいます。一般的には、中耳や内耳の疾患や脳の障害によることが多くあります。また、高血圧症や低血圧症、動脈硬化症、貧血、精神的な緊張、肩こり、メニエル氏症候群などが原因になることもあります。
立ちくらみはめまいの一種で起立性眩暈といい、急に頭を上げたりしたときに一瞬クラッとして目の前が暗くなる状態のことです。
まず体力は中程度で頭痛や歯痛、頭重、のぼせ、気分のムラ、尿の回数の異常、胃内の水毒の滞りなどがある方には、苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)が良いでしょう。
体力が落ちている人で、低血圧症や冷え性で疲れやすく、また下痢もしやすく歩行中にクラッと倒れる感じがしたり、雲の上を歩いているようにフワフワした感じのするめまいがあるなら、真武湯(シンブトウ)がよいでしょう。
また、急激に起こった激しいめまいや、横になって寝ていても天井がグルグル回り、起き上がると倒れてしまうめまいには、沢瀉湯(タクシャトウ)が効果的です。
そのほかの漢方薬に、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)、小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)、八味丸(ハチミガン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などがあります。
漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。