(41)てんかん : てんかんには全身の状態と気の調整で体質を改善。

Q

中学生の息子がてんかんで悩んでいます。小学生のころから、軽いひきつけをたびたび起こしていたので、病院で脳波などの検査を受け、抗てんかん剤を服用しています。それでも頭痛や眼の痛みなどがあるようで、なんとか元通りの元気な体にしてやりたいと思いご相談しました。体質改善できる漢方薬を教えてください。

A

てんかんは脳の疾患で西洋医学では脳神経の電気刺激によって痙攣が起こると考えられています。そして、鎮静剤で痙攣を抑えようとします。
漢方医学では、てんかんの痙攣は精神の不安定な状態が身体症状と気の調子を整えることで改善していきます。
ご質問の子供さんが、肋骨弓の際や腹直筋の緊張などが強いのであれば、小柴胡湯(ショウサイコトウ)と桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)を合方し、朝鮮人参(チョウセンニンジン)と柴胡(サイコ)を増量した煎じ薬が良いでしょう。そのほかに、柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)、抑肝散(ヨクカンサン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などがあります。
漢方の専門家にじっくり相談して、症状や体質に応じた漢方薬を正しく服用してください。
なお、はり・灸治療との併用も体質改善の早道でしょう。