(33)リウマチ : リウマチは症状・体質に応じた漢方で体質改善を。

Q

47歳の会社員です。数年前よりリウマチで手の指や節々が硬くなり、次第に関節が木のこぶのように変形していました。最近、足の関節も痛み始めて仕事に差し支えて困っています。知人が漢方薬で体質改善してリウマチがよくなったと聞きました。良い漢方を教えてください。

A

リウマチは、骨・関節・筋肉などの運動器官に痛みとこわばりを感じる病気で季節の変わり目や雨の多い季節に悪化し次第に歩行困難や正座もできなくなったりします。漢方医学では水毒とふる血をその主因と考えて治療を行います。
まず、体力が十分にあり、喉が渇きやすく、熱っぽく寒気がするものには越婢加朮附湯(エッピカジュツブトウ)を用います。次に顔色が悪く、関節が赤く腫れて激痛と熱感があるものには甘草附子湯(カンゾウブシトウ)を用います。
また、体力は衰えていないが喉が渇き、尿の出が少なく関節が冷えて痛み、屈伸がうまくできない人には桂枝二越婢一湯(ケイシニエッピイチトウ)に茯苓(ブクリョウ)、朮(ジュツ)、附子(ブシ)を加えて用います。
そして周囲の肉が落ち、患部にも変形があり、屈伸が困難な人には桂枝芍薬知母湯(ケイシシャクヤクチモトウ)がよいでしょう。
その他の漢方に桂枝加苓朮附湯(ケイシカリョウジュツブトウ)、薏苡仁湯(ヨクイニントウ)、大防風湯(ダイボウフウトウ)などがありますが、大切なことは個人差に応じた漢方を選用して体質を改善することです。また、はり・灸治療を併用すれば体質改善の早道でしょう。