(17)頭痛と肩こり : 頭痛と肩こりには体質と症状に応じ、薬の組み合わせを。

Q

40歳の主婦ですが、日頃から肩がこると頭痛がし、しかもイライラしてくるのでこまっています。
鎮痛剤が効かないこともあり、次第に量が増えてきているので、副作用が心配です。頭痛の体質を治す漢方薬はありませんか。

A

漢方医学では、頭痛の原因には血毒、水毒、気滞食毒などがあると考えられています。
まず、尿の量が減り、喉が渇く体質の方には、五苓散(ゴレイサン)が良いでしょう。
それに加えて、胃弱で吐いたり、手足が冷え、体力の弱い方には呉茱荑湯(ゴシュユトウ)をおすすめします。
血色が悪く、いつも胃のあたりがつかえる感じで、下痢をしやすい方には桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)を用います。
また、朝起きた時に気分が悪く、肩がこっているような方や老人性の慢性頭痛、そして高血圧の方には釣藤散(チョウトウサン)を服用します。
また女性で生理不順があり、血の道症で疲れやすく、憂うつで不安感のある肩こりの方には加味逍遥散(カミショウヨウサン)を、それに加えて、そけい部の周辺を押すと痛みを感じ、便秘がちで比較的体力のある方には、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)が良いでしょう。
その他に、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)や桂枝加桂湯(ケイシカケトウ)、三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)、苓桂朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)、葛根湯(カッコントウ)などがあります。症状や体質に応じた漢方薬の組み合わせが出来るせんじ薬が効果的といえます。
飲むのを忘れやすい方にはエキス剤が便利です。